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てくてく

俳句が紡ぐ鉄輪の魅力、街角に散りばめられた句碑の秘密を紐解く

今月は、鉄輪を散歩しているとよく見かけるあの「鉄輪俳句」に注目。

パネルや石碑となり鉄輪のいたるところにちりばめられているこの俳句は、いったい誰が何のために設置したのでしょうか。

これら俳句の正体は、「鉄輪愛酎会」が1992年から毎年募集してきた「鉄輪俳句筒湯けむり散歩」の作品でした。

鉄輪温泉をテーマとし募集され、毎年約2000句もの作品が全国各地から寄せられるそう。寄せられた俳句は四季ごとに句集として発行され、年間優秀句が石碑となり街角に建てられているのだそうです。

残念ながらこの活動は、俳句の選者であった俳人倉田紘文さんが亡くなられたことで終了してしまったそうですが、30年間にわたり愛されてきた鉄輪ごよみは今でも鉄輪の街にひっそりと、それでいて温かく息づいています。

塒から徒歩15分の場所に位置する鉄輪湯けむり広場は、特に当時の鉄輪俳句のにぎわいを感じることができるスポット。

別府湾を背景に、数々の俳句と街中から立ち昇る湯けむりを一望できる穴場の公園です。

街角に佇む俳句たちは、訪れる人々に鉄輪の四季折々の風景や湯けむりに包まれた情景を語りかけ、かつての賑わいや俳句の精神を今に伝えています。

俳句に込められた思いと鉄輪の魅力は、今も変わらず人々の心を惹きつけ続けているのでした。

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